NGD

かつてゲーオタだったかもしれない人の日記

モダン・タイムス

月一映画鑑賞ですが今回は「モダン・タイムス」を見ました。チャップリンの工場の歯車に巻き込まれるシーンが有名なあれです。

で見終わった後に出てきた最初の感想は「悲しい」でした。

何が悲しいといいますと全編の仕事を通じて主人公が社会に適応できない様子です。

最初のライン工場の仕事で発狂した主人公は病院へ送られ、その後無事退院するも無実の罪から刑務所へ投獄されてしまいます。それから脱獄囚を退治した功績により模範囚として放免され、途中であった少女と共にいろいろな仕事を転々としますがどれもこれも上手くいかず長続きしません。

もちろんチャップリンの作品ですから随所に笑いがちりばめられていて、事の顛末が面白おかしく描かれているのですが…笑いのほとんどが主人公の失敗に起因するものというのが心から笑えないのです。それも主人公はふざけて仕事しているのではなく、本人的には頑張ってやっているのに上手くいかないのですからなおさらです。

そしてまた彼自身も自分が不適合者であろう事を理解しているから余計切ないです。それを示しているのが出所の際でして、せっかくの出所を喜ぶどころか「私はここでの暮らしが幸せです」(出所したくない)と逆に拒む有様が非常に印象的でした。

それでも途中意気投合した少女と共に生きがいを見つけ、最後のほうでは少女が勤めるバーにて見世物として支配人から認められ、ようやく天職が見つかったかと思いきやそこもある事情で追われてしまいます。

なかなか社会に適応できない事を自覚している人間が、それでも頑張ってようやく自分の居場所を見つけたと思ったらすぐに失ってしまうなんて悲しすぎます。救いは最後までめげない彼自身の強さとパートナーの少女の存在ですが、おそらく彼らの人生はこの先も似たような事を繰り返すのだろうかと思うと悲しくなるのです。別に誰が悪いというお話ではない(強いて言えば社会)のもそう感じてしまう一因なのでしょう。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://blog01.blog31.fc2.com/tb.php/1080-eb90e86e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad