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かつてゲーオタだったかもしれない人の日記

シュタインズ・ゲート

先週からプレイしていた360の「シュタインズ・ゲート」ですが、トゥルーエンドまで見終わったのでいつものごとく感想でも。ネタバレは…直接的な単語は出しませんが未プレイの方はご注意をといったところでしょうか。
「こんなもんか」

クリアしてから2日経って考えをまとめてみたのですが、結局クリア後一番最初に口をついたこの言葉に行き着いてしまいます。どれだけタイムリープしてもこの世界線ではこの結果に収束してしまうのでしょうか。

などという感じに冒頭から作中ネタも使うくらいですから、作品が気に入らなかったわけではないのです。気がつけば仕事に掛かる前とか(誰にも聞こえない程度の)独り言で「エル・プサイ・コングルゥ」と呟いているくらいですし。

そうなのです、作品自体がつまらなかったわけではないのです。


オカリンの厨二病発言が痛々しい?
いやいや、確かに現実にいたら近寄りたくない人間でしょうが、こうして物語の主人公としてみれば実に楽しい男ではありませんか。無味乾燥で無個性な主人公よりもはるかにマシで、お得意の厨二発言も途中からむしろ頼もしく感じるくらいです。


ネットスラングが飛び交いすぎ?
確かに「現在でそれなりにネットラングなどを知っている」からこそ楽しめる側面はあると思います。これが何十年後、あるいはネットにさほど染まっていない人がプレイしたときに違和感を覚える可能性は十分考えられます。しかしかなりの数のTipsが用意されていますし、知らないなら知らないでゲーム内の専門用語とでも考えればいいです。こういうネタが生理的に嫌いというのなら仕方ないですが。


設定・理論が納得できない?
正直作中で説明されているタイムトラベルの理論や原理については私にとってチンプンカンプンです。あれが実際に提唱されているものなのか架空の設定なのかもわかりません。
でも、別に理論が正しかろうが間違っていようがそんなのはどうでもいいのです。ゲームなのですからそこに現実の論法を持ち込んでも仕方ありません。
重要なのは作中のタイプリープ・トラベルの原理にきちんと説得力を持たせようとしている点であり、その点においては文句なしです。要は「ちゃんとそれっぽく」なっているという事です。


キャラ・声優・音楽・グラフィックが気に入らない?
当然好き嫌いは個人差あるでしょうが、最後までプレイして特に気にいらないキャラがいたわけではありません。一枚絵をはじめとしたグラフィックについてはこの手の基準がよく分からないのでパス。別段デザインやパースが狂っているとは感じませんでしたが。
声優さんの演技はいいと思います。特に苦痛や叫び、鳳凰院凶魔モード時の尊大さなどなど主人公オカリン役の方は特筆に価する熱演といっていいでしょう。


とこのようにどこか特別気に入らない部分があったわけでもなければ、プレイしていて矛盾やおかしさを感じる箇所もほとんどないのです。


あるとすればやっぱりストーリーなのでしょう。

と言ってもストーリー自体も他の要素と同じく不満があるわけではなく、むしろこの作品の長所であると自信を持って言える位です。特に隅々まで張り巡らされた伏線を矛盾なくきちんと回収していく構成は素晴らしいです。時間跳躍を題材にしながら矛盾を生じさせず、かつ説得力を持たすに足るストーリー内容をよく考えたものです。


そこです。

きちんと計算されているからこそ先の展開が何となく読めてしまうのです。
もちろん具体的な展開は分かりませんが、例えばオープニングでオカリン宛に送られた差出人不明のノイズメール。あれの正体が分かるのは最後の最後になってからですが、逆に言えば最後まで触れられないからこそ意識に残っていて驚きが薄く感じられたのです。

他にも鈴羽の父親やFBの正体にしてもそうです。
どちらも実はあのキャラが…というパターンですが、よく考えればさほど意外でもなかったりします。
なぜなら全くの無関係な新キャラではプレイヤーに意外性を与える事はできないわけでして、その事を分かっていれば該当キャラは自ずと絞られてくるのです。

全編に渡ってそういう印象です。
伏線をきちんと回収してくれる丁寧な構成だからこそ、未回収の伏線があれば回収してくれるという安心感。

これは本来褒めるべき長所であることは頭では分かっています。

分かっていますけど…物足りないのです。

ではどうなら満足できたのか。
前回の途中経過の時点でラストに向けて私の予想を上回ってくれることを期待していると書きましたが、つまりそういうことです。私の予想していなかった展開を見せて欲しかったのです。

それがどういう展開なのかと聞かれれば思い浮かびません。
だってそういう思い浮かばないような展開を望んでいたのですから。

期待は裏切らずに予想を裏切って欲しかったのです。

もし仮にそういう展開になったとして結果ストーリーが破綻する可能性も十分考えられますが、少なくとも私はそうなってくれる事を望んでいたのが本音です。

でもあれだけ伏線を張り巡らせて回収するという丁寧な構成や、タイムトラベルに説得力をもたせるだけの理論を展開させておいてそれをぶっ壊すわけにはいきませんよね。エンディングも満足はしていませんが物語の落としどころとしてああなるだろうと素直に納得していますし。おそらく私の満足するような内容になっていたらここまで世間で高い評価を受けていることはないでしょうから。


そういった頭で理解している事柄と感情とのすれ違いが冒頭の「こんなもんか」という言葉に集約されているのでしょう。

そういえばキャラについてほとんど感想がありませんが、事実そのとおりでありまして、以前プレイしたEver17の時などと同じく結局ストーリーやキャラに対して感情移入できていない証なのでしょうね。

非常に良く出来ている作品であるのは確かですし、人によってはこれだけで360を買う価値があると言ってもいいくらい評価が高いのも納得できます。しかし残念ながら私の琴線に触れてゲーム観に影響をもたらしてくれる作品ではありませんでした。最終的にはそういう感想になってしまいます。

以上「シュタインズ・ゲート」でした。

コメント

いつも楽しみに読ませていただいてます。
おっしゃるとおり、異様に評価の高い作品ですので、気にはなりつつも私も何か引っ掛かり、購入できずにおりました。
過去、似たジャンルの「CLANNAD」において苦い経験をした覚えがあります。

  • 2010/10/30(土) 04:13:48 |
  • URL |
  • ktm #-
  • [ 編集]

お、独りよがりのシレン語りの時にもコメントくださったktmさんではありませんか。

クラナドは生理的嫌悪感から未プレイですが(苦笑)、この手のノベルゲーの厄介なところは評価の大部分をストーリーが担っている点なのですよね。
これが他のジャンルなら事前にゲームシステムなどを知ったうえで「面白そう」と判断して買うわけですが、ストーリーは当然プレイ前に知ってしまうと楽しみが大幅に失われてしまいます。
そのため世間的な評価が高くとも自分に合うかどうかが実際プレイするまで判断しづらいのです。
また最後の最後で謎が明かされて評価が一変するという作品もあったりするので余計途中で判断を下せないものです。

ただやはり気になっていらっしゃるのでしたら、やらずに後悔するよりもやって後悔すべきではないかなとは思います。

勿論個々のお金や時間との兼ね合いがありますからその考えが正しいとは思いませんが…少なくとも私自身はそう考えて行動しています。

いずれにせよ、自分で実際にプレイし、自分の価値観に基づいて評価を下す事が重要ではないでしょうか。
その結果例え大多数の評価と真逆であったとしても自分の意見を変える必要はありませんし、筋の通った内容ならば理解ある人にはきっと納得してもらえるだろうと思います。

  • 2010/11/01(月) 00:42:58 |
  • URL |
  • 筆者 #mzMb781o
  • [ 編集]

凶悪なる真実

気に入らないキャラがいなかったとかオカリンの良さが伝わったとかだけでも
私が予想してたより高評価ですな(・o・)

>独り言で「エル・プサイ・コングルゥ」と呟いているくらいですし。
さすがの私もそんな事はしてませんが(-_-)

>あれが実際に提唱されているものなのか
ttp://news.dengeki.com/elem/000/000/212/212275/
これを見ると実際にある理論のようですね。
他にジョン・タイターとかも実際にあった出来事のようで、検索したら出てきますね。

  • 2010/11/01(月) 21:26:07 |
  • URL |
  • dareka #NFMCYCjU
  • [ 編集]

フェニックスの鳳凰

>予想よりも高評価でツマラナイ
ユグドラやリヴィエラの時といい、えーえむおーさんの中で私の評価基準はどれだけ厳しくなっているのでしょうか(-_-)

>どうせまゆりやフェイリスあたりのキャラで挫折するだろうと思っていた
むしろ各キャラに思っていたほど複雑な背景や隠し事が無くてホッとしたとか。

>独り言とかあるあ…ねーよ
いやいや、他にもミスしたら「失敗した」を心の中で連呼してしまいませんか(・o・)

>想定科学
理論だけでなく、ショップの名前なども実在する店名を用いて〝ありそう〟な雰囲気を上手く演出していますよね。後はたぶん発売後にこうやってネットで検索されて話題(口コミ)になることを狙ってたんだろうなーというのは節々から感じられます。

そういう意味でもネット世代向けの作品だと思いましたとさ。

  • 2010/11/02(火) 23:42:50 |
  • URL |
  • 筆者 #mzMb781o
  • [ 編集]

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