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かつてゲーオタだったかもしれない人の日記

PSYREN第142話感想

正直名ばかりで微妙な作品ばかりの「トップ・オブ・ザ・スーパーレジェンド」ですが、特に今週のサクシードは何がしたいのか(自然環境保護なのか、世代を越えて語りがれる昔話なのか、お婆さんの一生記なのか)全くわからず、これで新人作家の気持ちがよく分かるとかよく言えるなと思いました。

一方読み切り自体5年近くお目にかかっていないので、現連載が終わってしばらくしたら一度読み切りも読んでみたいなと思いつつの、そんなサイレン第142話の感想です。
前回のあらすじ:「朝河君が無免許運転で逮捕されても、この際どうでもいいでしょ?」

WISEよりも一足速く約束の涙落下地点へと到達したアゲハは現代でも再び弥勒と対峙します。

交渉を持ち掛けようとするアゲハに対し、WISEの切れたナイフことジュナスが間髪いれず襲い掛かろうとしますが、そこを影虎さんが間に入ってジュナスを跳ね除けます。うん、それでこそいつものジュナスです。未来での戦いを経た影虎さんはカプリコのためにも感情だけで人を斬る癖を止めろとジュナスに注意しますが、それって「癖」の問題なのかという疑問が。それにしてもこのジュナスの寸前に立ち塞がるコマのアゲハと影虎さんの悪人面には素晴らしいものがあります。2人とも白目剥いてまるでヤクザの若頭とその懐刀ではありませんか。

一方グラナにはやはりマツリ先生が相対し、グラナが現在感じているであろうミスラへの違和感を問いかけます。
有無を言わさず攻撃してきたジュナスと違いますが、それでもグラナとて突如現れたアゲハ達に警戒心MAXなはずです。しかし初対面の相手が攻撃を仕掛けてくる前に自分の疑問を読み取ったような問いかけをしてくれば、とりあえず少しは話を聞いてみる気にもなるでしょう。この辺マツリ先生はピンポイントでうまいところ付いてきたなという感じがします。グラナならジュナス&弥勒に対する抑止力にもなるでしょうし。

そしてアゲハはといいますと、弥勒に対しミスラに操られている事をストレートに伝えます。

一方現場から約束の涙を持ち去り逃亡を図るは雨宮さんとカブトの2人です。雨宮さんが小さいタイムカプセルか電子ジャーのような容器に入れて運んでいる約束の涙、ミスラの中身と同じような模様をしていますね。
カブトの目を頼りに自衛隊の包囲網を潜り抜けようとする2人ですが、そこを発見したウラヌスちゃんが辺り一面を氷漬けにして妨害してきます。

ところがここで自衛隊の皆さんによるWISEメンバーへの攻撃が開始され、いい具合に2人の逃亡を手助けしてくれる格好になります。雑魚どもがと叫びつつ砲撃に若干冷や汗を流すウラヌスちゃん、近づく隊員からテレポートで距離を離すシャイナ、木の陰から嬉しそうに様子を窺うヴィーゴ、そんな中にあって我らがドルキさんは爆発を目の前にしてぶっ殺してやるよと三下全開の発言で和ませてくれます。ウラヌスちゃんの冷や汗は標的を見つけたのに邪魔が入った事による焦りなのでわかりますが、たかだか自衛隊ごときに冷や汗かいているシャイナとドルキさん…。

場面は再び弥勒と対峙するアゲハのもとへ。
ストレートにお前は操られていると言ったところで当然弥勒がそれを信じるはずも無く、約束の涙をおとなしく渡さないと攻撃を仕掛けるぞと通告します。

弥勒の通告に対しアゲハは結局10年経ってもお前はそれしかできないと挑発し、それを受けた弥勒はすかさず生命の樹でアゲハを攻撃します。

生命の樹がアゲハの身体を貫きますが、アゲハはそれにも構わず暴王へと再び姿を変えながら俺の話を聞けと叫びます。

いやいやいや!これどう見ても暴王化しながら言うセリフではありませんよ。
生命の樹を意にも介さず、片目が深い闇の中で輝き、今まさに人外のものへと変貌しようとせしその姿はさながら事故で不意に召還してしまった悪魔が契約を迫るシーンのようです。
弥勒でなくともこんな危ないヤツの話聞けるか!

暴王化によって攻撃が無効化しながら話を続けるアゲハですが、それでも弥勒は信じません。当然です。こんな悪魔の言う事信じられません。

これでは弥勒の説得など到底無理であり、やはりアゲハが手を汚すしかないのかと期待思ったその時、アゲハが胸からPSYRENテレカの欠片を取り出します。

それは未来での戦いで思念化した際に取り込んでしまった07号の力と心の欠片であり、同時にアゲハ達が今まで経験してきた旅の記録が詰まったカードであります。

現代の弥勒へとこのカードを届ける事こそが自分達の旅の、そして07号の真の目的だったと悟ったアゲハは自分に託された最後の可能性を弥勒へと送り込みます。

いや…これは…何と言いますか感慨深いものがあります。

もしかしたらここでPSYRENテレカを持ってきたのも、07号の真の目的というのも急遽考えた後付け設定かもしれません。しかし少なくとも弥勒に対しても、また読者に対してもなるほどと思わせるだけの十分な説得力があると私は思いました。そしてそれはまがりなりにもアゲハ達の、そしてこの作品の今まで積み重ねてきたものがあったからこそではないでしょうか。

弥勒の中へアゲハ達の経験した未来での出来事が流れ込み、弥勒の脳内では姉との幼き日の様子がフラッシュバックされます。草原で草の王冠を作って笑いあう姉弟、それを眺める現代の弥勒にどんな力を持とうとも草の王冠で十分だったんだと07号の姿と声が届きます。王冠というのは弥勒の〝王冠(ケテル)〟との対比でもありますわな。しっかしこの辺力を追い求めるアゲハにも微妙に通ずるところがあるような気がします。

PSYRENゲーム、そして弥勒と07号との間にこれで決着が付いたかと安堵したのも束の間、ミスラによって逃亡を続けていた雨宮さんとカブトの手元から約束の涙が奪われてしまったところで次週へと続きます。

今週はやはり07号の思いとアゲハ達の経験が詰まったテレカによる弥勒の説得シーンに尽きます。
先週の時点で言葉で弥勒を説得するのは不可能だろうと思っていましたし、手を汚すことも厭わないだろうと思っていました。その上でどうやって弥勒にも読者にも納得させる方法を描くのかと懸念していたのですが、いい意味で期待を裏切らず予想を裏切ってくれました。

コメント

>前回のあらすじ:「朝河君が無免許運転で逮捕されても、この際どうでもいいでしょ?」
次回はドラゴンが飛んできて、ミスラから「約束の涙」を取り返して欲しいものです。
ドラゴン丸々召喚は無理でしょうが、両肩から羽を生やすぐらいは可能ではないかと。
そしたら、飛行できますよね! パタパタと。

>たかだか自衛隊ごときに冷や汗かいているシャイナとドルキさん…。
「戦士じゃない」と雨宮さんに看破された、シャイナさんらしい様子でしたね。
彼のPSIがあれば、歩兵どころか戦車すら「瞬間移動」で飛ばせるから優位なはずなんですがね。

で、ドルキさんですが…。未来ドルキさんは「マテハイ」を破壊することができませんでした。
未来カイルの「マテハイ」はマリーの推測では「戦車砲を凌ぐ」耐久性を持ちます。
つまり、未来ドルキさん「ツイン・イルミナ」の「バースト」は「戦車砲以下」だったことに。
当然、現代ドルキさんの火力は大幅に低いわけで…。そりゃ冷や汗かくわなぁ。

あと、ジュナスがテレパスで「かませ星将・ウラヌスちゃん御一行」に「約束の涙」奪還を命じましたが
その指示する「順番」が、5thゲームで判明した星将のナンバー順だったことに笑ってしまいました。
ウラヌス・シャイナ・ヴィーゴ・「ドルキ」の順で、未来ドルキさんはやはり「第7星将だった」と。
繰り上がりでヴィーゴが「第5星将」になったわけではありませんでしたw
「かませ」で気づきましたが、グラナだけは誰の「かませ」にもなっておらず(弥勒とも対等でしたし)、
グラナの「頼もしさ」は、そういう所から自然と滲み出ているんだろうなと思いました。

>こんな悪魔の言う事信じられません。
恐ろしい悪魔(アゲハ)「俺の話を聞け…グゴゴ」vs涼しい顔の青年(弥勒)「どっちが悪役だw」
サイレンを知らない人に今週号読ませて、どっちが主役か訊いてみたいものです。

>今週はやはり07号の思いとアゲハ達の経験が詰まったテレカによる弥勒の説得シーンに尽きます。
これはうまかったですねぇ。岩代先生はこういう描写をしてくれるから好きです。
今回の現代編は、どう見ても先の未来編より数段質が高いですね。
そう言えば、「草の王冠」のシーンで戯れる幼い弥勒と07号ですが、このシーンに関連する絵が
コミック12巻のおまけページに描かれてました。テレカの件含めて、前々から考えてたのかも。

  • 2010/11/10(水) 12:07:04 |
  • URL |
  • plto #oely/y8c
  • [ 編集]

ヒリョーさんがもしもドラゴンタクシーで二人を運んでいたら自衛隊に撃ち落とされそうだな
一般人にPSIのミラクルドラゴンは見えないとはいえ人が空を飛んでいたらあのサイキッカーが差別されてる
御時世じゃ攻撃対象になりそう(頭が気絶してる今は反撃手段も無さそうだし

アゲハと弥勒はこのまま和解しそうだが
和解したアゲハと弥勒が握手をしようとするとき
自衛隊の戦車の砲撃で吹き飛ぶ弥勒・・
ぼうぜんとしたアゲハの顔が弥勒の血を浴びる
やってきた自衛隊員達に「何故殺した」とブチキレるアゲハ
ここまで想像出来たわ
こんなに黒落ちを期待してしまう主人公は初めてだ
「草の王冠」がアゲハの心も変えてくれるといいけど

現在ワイズ組みにとっては自衛隊の攻撃も驚異的なのに
特に戦車砲すら防げる未来カイルのフルアーマをイルミナ二個付けたうえ凝縮した爆塵者でやっと破壊できる
ドルキさんじゃ勝ち目は無いだろうなw
同じ一般人出身でもシャイナとヴィーゴなら戦い方しだいで勝ち目がありそうだけど
何故あんなにドルキさんは自信満々なんだ
ひとまずシャイナとヴィーゴを見習って逃げとけよ

  • 2010/11/11(木) 00:14:35 |
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  • #-
  • [ 編集]

>pltoさん
>パタパタドラゴン
もはやドラゴンというよりはマムクート(ファイアーエムブレムの竜人)の域ですな(-_-)

>自衛隊から逃げるシャイナ
まだ約束の涙によるパワーアップもしていないでしょうから、元から殺人鬼のヴィーゴとかと違って余裕無かったのかなという感じがします。

>戦車砲>未来ドルキさん>現代ドルキさん
純粋な攻撃力で負けていても相手は戦車ですから、砲身を破壊するとかキャタピラ狙うとか地形破壊して身動き取れなくするとかいろいろ戦いようはあるのに真正面から戦う気なのがまた…。

>最後に呼ばれるドルキさん
よく気がつかれましたね。これでドルキさん第七星将を裏付ける根拠がまた一つw

>グラナの頼もしさ
未来ミスラですらテレキパンチ一発で粉砕してましたしね。加えて感情で先走りがちな弥勒やジュナスと違って理知的な面も起因していると思います。

>主役が悪魔
あれ絶対「俺の話を聞け」の後に「ただし聞かないとコロス」が省略されてますよね(苦笑)

>草の王冠
確かに12巻のラフ画にそれらしき画がありますね。あとテレカの記憶が流れ込むシーンも5thのタイムスリップ時と似たような演出ですし、やっぱり前々から決めていたのかもしれませんな。


>名無しさん
>ヒリュー狩り
ドラゴンタクシーの機動力が現代でどれだけあるのかにもよりますが…といいますか、そういうミラクルドラゴンに乗っての空中戦とかも時間があれば描かれたのでしょうかねー。

>碇アゲハ
「何故殺した」とブチ切れるアゲハ、そこにあの男が!

遊坂「弥勒を殺さなければいけなかった理由は特にありません」

クレイジーバトル再び!

という変な夢を見ました。(最終回で)

>自信満々のドルキさん
ドルキさんが自信満々なのはもはやドルキさんだからとしか…。
上でも書きましたが、真正面から戦車と戦おうとせずに頭を使えば現状のドルキさんでも十分勝てると思うのですが…まぁ無理でしょうなw

  • 2010/11/12(金) 09:29:48 |
  • URL |
  • 筆者 #mzMb781o
  • [ 編集]

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