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かつてゲーオタだったかもしれない人の日記

フィアードライブ

ではそろそろここ数週間私の自由時間を奪い続けたフリゲー、フィアードライブの紹介といきましょう。

といいましてもいつものようにゲームシステムなどの解説をするつもりはサラサラありません。
ゲームの流れ自体はほぼ一般的なRPGのそれであり、ツクール製にしてはインターフェイスや特殊攻撃のシステムがちょっと凝ってるかな?という程度です。

いきなりミもフタも無い事を書いてしまいますとこのゲームは超絶ご都合主義満載のギャグRPGであり、そのうちの98%くらいはキャラの魅力で成り立っているというくらいのキャラゲーです。

「なんだよキャラゲーかよ」といわれればそのとおりです。
ですが、そんじょそこらの記号で塗り固められただけの薄いキャラゲーと思ったら大間違いです。
このゲームの一番の特徴としてキャラ同士の描写が豊富なのです。いや、ちょっと違います。イベントシーンなどにおけるキャラのやりとりが作者の脳を疑うレベルで異常に多いのです。

その最たるものが作中何度か発生する長時間イベント、通称「脱線」です。
その内のひとつを例に挙げますと、中盤で船に乗るお金が足りなくて稼ぐという流れになります。それで人々の依頼を解決したりモンスターを退治してお金を解決するのかと思いきや、なぜか唐突に喫茶店経営をすることになるのです。もうこの時点で世界観とかあってないようなものなのです。

そこまではまだ序の口でしていざ喫茶店経営が始まると、なぜかパーティの男キャラ視点でのギャルゲー風にイベントが展開していくことになるのです。そして仕事を通じて接客業の厳しさ、客とのやり取り、仲間の意外な一面、子供たちの仕事ぶりを陰から見守る親心…などなどが描かれていくのです。

そうして実時間30分以上に及ぶプレイヤー放置のイベントが展開された挙句、渡航用の資金を経て再び当初の旅の目的へと戻るのです。

一体どういう目的のゲームなんだこれは

恐ろしいことにこの手の30分以上にも渡る「脱線」は一度だけでなく作中何回もありまして、そのたびに「これどうやって元の流れに戻すんだよ」とツッコんでもツッコみきれない頭の痛すぎるイベントが畳み掛けてくるのです。

その有様は例えるならもはやギャグマンガです。
よく基本は学園を舞台にしたギャグなのに、時々時代劇やSFなどの設定で番外編になるマンガがありますがまさにああいうノリです。またその脱線で登場した必殺技をその後戦闘で普通に使えるようになったりするから侮れません。

大きいのでコレですから小さいのになると枚挙に暇がありません。少し話が進むたびに本筋とはまったく関係ない雑談や暴走を繰り返します。強調しておきますがそれらも本当に仲間内での雑談レベルがほとんどです。酷いのになるとトランプや双六しだしますし…。ついでに仲間内だけですらその有様ですから、モブキャラやオブジェに対しての反応なども推して知るべしです。

今作はとにかくこういう一見ムダにしか見えないイベントが尋常でないレベルで多すぎます。
上でマンガと例えましたが、通常ページ数を設けて描くものなのにそれを無制限でひたすらやりたい放題描いているようなものです。


しかしそれが欠点かと言われればまったくそんなことはありません。
むしろ逆です。

ゲームでも漫画でも小説でもそうですが、普通商業作品においては容量やページ数などの制限があります。ですからその制限の中でいかにキャラクターにスポットを当て、ストーリーを展開させるか、作者の腕の見せ所であります。

ところが今作はフリゲでそういったしがらみとは無縁であるがゆえに、ことごとくキャラクターが脱線・暴走しまくります。その結果として私が今まで遊んできたゲームの中でも類を見ないすさまじくグダグダなRPGになっていますが、同時にそんじょそこらのゲームではお目にかかれないくらい個性溢れる魅力的なキャラたちがたくさん存在しています。

またこのゲーム基本的にはギャグが多いものの、それに反してシリアスな展開も割とあったりします。
そうなると普通あれだけギャグやっておいて今更シリアスな展開されても…となりそうなものですが、これが意外と燃えたり心にグッと来るシーンもあったりと不思議に侮れないのです。

それはなぜかと言いますと、やはり普段からキャラの個性がしっかり描写されているからなのです。
人間は誰しも喜怒哀楽さまざまな感情を持ち合わせており、普段ふざけてばかりの人だって時には真剣な表情を見せることもあるのです。

とはいうものの基本的にはギャグメインでいちいち腹筋が痛くなるようなストーリーなのですが。単純にストーリーの運びとしてもギャグを伏線に使っていたりと唸らされるシーンも多いですよ。その辺のご都合主義もマンガっぽいといえばマンガっぽいです。

繰り返しますがこのゲームはキャラゲーで、キャラゲーで大事なのは何よりキャラの個性です。
そういう点では今作は文句なしの満点です。




とまぁ熱く語りはしましたが、だからといって今作が万人におススメできるフリゲーの傑作!などと言うつもりは1ミクロンもありません。

何せギャグマンガと表現したように、この作風・ノリが肌に合わなければまったく楽しめないでしょう。
私は別に普通のノリを求めてはいなかったのでどんどん引き込まれていきましたが、ダメといわれればそうでしょう。

そうですね…とりあえず3時間ほどプレイすると一回目の脱線がありますので、そこで笑えなかったらスッパリ切ってしまって正解だと思います。逆にそこで受け入れられるようなら本編クリアまで嵌れること間違いないでしょう。また割と序盤のうちはキャラの性格や人間関係を把握できていないので、その辺も我慢が必要かもしれません。

後は絵が何といいますか…そう、味のある、慣れてくれば味のある絵なので受け入れてください。




シーンのチョイスに決して他意は無いのであしからず。無いったら無いよ。
といいますかフリゲに絵の上手さを求めてどうするんだよという話ですが。


後はこんな終わりの方に書くのもなんですが、クリア後のやりこみ要素も結構豊富です。
特に隠しボス達は半端ではなく、下手すれば本編で登場した数よりも多く強さもとんでもない連中ばかりです。
例えばHPだけで見ても本編ラスボスが30万(おそらくこっちは2000前後)だったのに軽く100万や200万を越える奴がほとんどで、後半にもなると数千万は当たり前で被ダメージも5桁を超えるような領域に入る有様です。
一応50時間ほどプレイして1000万までの相手までは何とか倒したのですが、そこから先はひたすらレベル上げの単純作業が何十時間も続くことが容易に予想できるので、さすがに締めさせていただきました。


という訳で私の中でもしかしたら今年一番になったかもしれない超絶ご都合主義のギャグキャラRPG、フィアドラことフィアードライブの感想でした。

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