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かつてゲーオタだったかもしれない人の日記

逆転検事2

じゃ、ま、クリアしたんでいつものように「逆転検事2」の感想でも書きますか。
振り返れば去年の後半に1作目をプレイして以降シリーズを一通り遊んできたわけですが、次に予定されている5の発売がまだ先ということを考えると、今回の検事2でシリーズを遊ぶのも一区切りということになります。

さてそういった現時点での最新作とも言える検事2でありますが、率直な感想を申し上げますと期待をはるかに上回る素晴らしい内容でとても面白かったです。今まで私の中では逆転裁判1が一番だったのですが、今作はそれを上回るシリーズ最高傑作となったのは確かです。

しかしながらゲームシステム的な面でいえば前作とほとんど変わっていません。捜査パートと探偵パートでムジュンを突きつける例の流れです。強いて言えば「ロジックチェス」というサイコ・ロックの御剣版のような要素が加わったくらいです。

では何が評価の決め手になったのかと言いますと、これはもうストーリー・キャラクターといったシナリオ面に他なりません。



まず今作も前作と同じく5話構成ですが、前作が約1週間でクリアできたのに対して今作は同じペースでも2週間以上かかるくらいボリュームが増えました。加えてただ長くなっただけではなく、密度に至っては2倍どころではない濃さでストーリーが展開していきます。
もう少し具体的に説明しますと、2~5話の一つ一つが今までの作品の最終話並みの盛り上がりと作りこみと言っていいくらいなのです。

実際のプレイ中の印象としては

2話「え?めちゃくちゃ長いし、その上ラストに〝発想の逆転〟なんていつもの決めゼリフがしっかり炸裂してるけど、これホントに2話だよな?」
3話「中編でパート4!?しかもタイトルどおり御剣の父から子へ逆転がしっかり受け継がれたし、もうこれで完結してもいいんじゃないの?」
4話「何だこのラスボス臭漂う敵は。こんなヤツ倒してもまだこの先これ以上の犯人が出てくるのかよ」
5話「参りました」

こんな感じで、最終的にそれまでの事件が一本の線に繋がるという構成も大きな破綻無くまとまっていて気持ちの良い読後感に繋がっていたと思います。



今作のストーリー中には様々なテーマが提示されます。

〝成長〟
〝絆〟
〝信頼〟
〝受け継がれる意志〟
〝葛藤〟
〝真実〟
〝親子〟

一つ一つ語るのはヤボであり、また今後プレイされる方の楽しみを奪ってしまいかねないので詳しくは書きませんが、登場人物たちがこれらのテーマに対してどう考え、どう行動していくのかが大きな見所であり、合わせて描かれるキャラクター描写は既存のキャラにはより深みを、新登場のキャラには意外性を与えてくれます。

御剣自身のあり方への葛藤と結論
御剣・イトノコ・ミクモの信頼関係
御剣親子の父から子へ受け継がれる意志とそれを橋渡しする信楽さんの存在
ストーリーが進むにつれての水鏡裁判官と一柳くんの印象の変化
etc…

いやホントキャラに関しては書こうと思えばいくらでも書けるくらいであり、良い意味であまりにも思うところがありすぎて困るほどです。

ラスボスに関しても意外性だけでなく上記のテーマときちんと絡めていて好印象です。とりわけラスボスが何故そうなってしまったのかという点においてはちゃんと共感できる背景付けをするだけで終わらせず、御剣や水鏡裁判官へ今後の在り方を提示できているのがポイント高いです。その一方でゲスな犯人はとことんやっつけがいのあるゲスとして描かれているのでメリハリにもなっています。



グラフィックは基本的に前作同様今までのアニメーションを上手くドット絵でも表現していてよくできていますが、よく見ると作り直していたり、1~2回しか見ないものもあったりとかなり手が込んでいるのは確かです。犯人のとどめモーションも過剰なくらいで気分がいいです。あと御剣パパがダメージ後不適に笑うのがステキすぎ。


曲は最初はあまり印象的ではなかったのですが、やはり長く付き合っているうちにキャラと合わせて段々好きになっていったという感じのものが多いですね。
ただ、対決の3段階目(プレスト)と追究に関しては別格で、最初に聞いたときからDSから手を離してしばらく聞き入ってしまったくらいです。ストーリー的に盛り上がるシーンで流れる相乗効果も非常に大きく、シリーズ通しても屈指の名曲だと思います。これ流れるところで選択肢間違えるとカッコ悪いんですよねw



ここからはその他思ったことなどをつらつら。


クリアして真っ先に思ったのは、もうね、御剣が凄すぎるでしょうw
逆裁2以降の「真実を追究する」御剣自身のスタイルに、今作では「依頼人を信じて助ける」というナルホド君や御剣パパの弁護スタイルまで会得してしまい、さらに今までの御剣本人のボケキャラ・ツッコミキャラも合わさってもはや作中でどんな役割でもこなせるスーパーキャラになってしまいましたw


今作は逆裁2を思い出させる部分がいくらかあったのですが、それと同時に逆裁4で問題になった部分を反省したと思わしき部分もチラホラ見受けられました。
具体的には

メイスンシステム→御剣親子を交互に捜査する第3話(現代と過去での矛盾をなくす)
オドロキ君→一柳君(若手キャラの成長)
ナルホド君→信楽さん(主人公をサポートする先輩キャラ)
ラスボス(既に事件に関わった人物)
弁護士としてナルホドの逆転を継げてないオドロキ→立場は違えど父の逆転を受け継いだ御剣

といったあたりです。一柳君なんて年齢見るとガリューと同期ですから、5では一流に成長した彼をライバル検事に抜擢してもいいんじゃないかとさえ思います。そうすれば師匠役として御剣も出せますし。


前作でややキャラの弱かったミクモも今作では1話から登場し、4話での分かりやすいテコ入れで一気にヒロインとしての存在感を増しました。もちろんそれだけでなく、要所要所で御剣に弁護士として大事な姿勢(!)を気づかせるアドバイスを送ってくれたり、会話の潤滑油として上手く働いてくれたりと、見事にイトノコとも組める御剣の相棒に成長したのではないでしょうか。


不満らしい不満はほとんど無いのですが、強いて言えばロジックチェスがちょっと物足りない点でしょうか。時間制限がある割に失敗してもペナルティが無い為、せっかくの緊張感が台無しになっているのと、選択ミス時のセリフがほとんど「追い詰められているのだ!」ばかりでバリエーションが無いのが要因です。

あとこれは過去作からいえるのですが、別に実は全ての事件に繋がりがあるという構成にしなくてもいいのではないかと。今作のは失敗どころか十分成功といっていい部類でしょうし、こうする事でシナリオ全体に一本筋が通るというのも分かります。
ただ、そうなるとどうしても一つの事件を解決してもどこかに謎が残っていてスッキリしないのです。もちろん最後までプレイすれば謎が全て明かされるであろうことは理解しているのですが(といいますか明かされないと大問題)、今作くらい長くて濃いと途中で忘れてしまう事もあるのです。
つまりどういうことかと言いますと、そのエピソード内で完了する単発のエピソードも欲しいなということです。




前作は4の後という不安を払拭したものの、あくまで内容的にはいつもの逆裁に近い言うなればシリーズファン向けの作品でした。しかし今回はそういった事情を抜きにして一本のADVとしてもかなり面白い作品だと思いますし(もちろんシリーズ経験者のほうがより楽しめますが)

出来ることならば検事3も遊んでみたいのですが、作りこみ的な意味と作中の期間的な意味(エンディング時点で例の法廷まで後たった10日)の両方でもうムリなのではないかとさえ思いました。
ただこれが最後になっても満足と言えるくらい、私にとってシリーズ最高傑作と断言するにふさわしいクオリティだったのは確かです。

以上、逆転検事2の感想でした。

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