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かつてゲーオタだったかもしれない人の日記

カガミガミ最終話感想(ジャンプ51号)

微妙に続くっぽい雰囲気を出してはいましたがやっぱり今週で最終回です。
そういえばPSYRENの時もラストは52号で今回も51号とどうも年を越せないようでして、前向きに考えれば連載終了後の年末年始はゆっくり休んでまた仕切り直してくださいという編集部の意向なのかもしれません。

それはともかくカガミガミ最終話の感想です。

バイバイみんな!達者でな!

前回これで終わりだったらそれはそれでちょっと面白かったのですが(今後語り継がれそうな意味で)、ちゃんと続きありましたので一応安心。

恭介の人柱活躍によってヘクトへルの浸食が食い止められてから1年後、終月一族の思惑通りとまではいかないまでも式神協会は解体されてしまいました。まだまだガレキの残る跡地で崩壊した本部ビルを眺める副局長と小清水さん。
また表舞台から姿を消したとありますが、会見を行っていたのがつい少し前ですからコレ世間的には静かなブームのような認識なんでしょうかね。前々から一部の人だけが知ってて、一瞬世間を騒がせたけどその後また元に戻る的な。

探偵事務所には恭介がいた証である羅生丸のぬいぐるみを一人眺めるマコの姿が。
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この様子ですとどうやら恭介がいなくとも部屋の掃除はきちんとしているようですな。…もしかしたら見える範囲だけで他の部屋がまた以前のようなゴミ屋敷になっている可能性もありますが。

一方どこかの山小屋にて局長とシドさんは今回の黒幕とも言える茫のおじいちゃんを探し当てます。
茫はいなくなったものの、式神協会が再び表舞台から姿を消したことでそれなりに満足したのか、おじいちゃんは特に抵抗することもなく観念して局長に首をはねられます。
後始末を終えた局長はたとえ憎まれようが理解されなくとも、必要とされる時は来るからそれまで滅びるな、烏丸によろしく頼むぞとシドさんに言葉を残して身を引きます。

局長「新たな組織に俺の存在が上には邪魔なんだ」ってこれどっちの意味なのでしょうか?

・今回の事件の責任者である自分が新しい組織にもいたままだと上(政府)にとって邪魔
・古い人間である自分が新しい組織でも上のままでは若い人たちにとって妨げになる

流れ的には後者だと思うのですが、また中途半端に尾丸田にめんどくさがられていた描写なんかがありましたからねぇ。

新たな組織の結成ということで甲兵・彩里・千早の3人の元へ烏丸さんと姫吊が現れ、現在の状況報告と今後の活動内容が伝えられます。それによるとヘクトヘルの一件で現世に大量へ虚霊たちがなだれ込み、人々に憑りつくようになってしまったため、これを内々のうちに処理するのが活動内容とのことです。わー、よくあるパターンです。といいますかむしろ最初からそういう感じの世界観で、恭介とマコが式神探偵で解決していく展開だと思ってましたよー(棒)

そしてその人に憑りついた虚霊を見分ける重要な役目がマコです。

とある場所にて遠くから女性の姿を見て、マコは運転席の比良坂に頷きます。それを受けて比良坂は狗星へ合図を送ると、狗星と開斗はその女性に接触を図ります。丁重に情報を聞き出そうとする開斗に対して、狗星はさっさと正体ばらせよとド直球で虚霊を女性から引き離し2人は任務を終えます。何で見分けられるんだと不思議そうに尋ねる比良坂に対し、マコはあの一件以来この子といると力が沸くんだと羅生丸のぬいぐるみを手に取って答えます。
そしてその様子を遠くから眺める怪しげな男の姿が。

甲兵たちが案内されたのは立ち入り禁止のバリケードが張り巡らされた先であり、そこの地下こそが烏丸さん率いる少数精鋭の式神部隊〝黒鴉(レイヴン)〟の拠点です。
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シドさんwなんで3巻表紙といいビジュアル系っぽいポーズとってるのこの人w

「レイヴン?」と首をかしげる千早と彩里に対し、秘密組織っぽい雰囲気に興奮を隠しきれない甲兵。
でもレイヴンという名称といい、ヒーロー戦隊ものの組織っぽい内部といい男の子が好きそうな要素はバッチリです。

開斗が狗星たちと任務中と聞いて「ええっ、大丈夫かよ」と驚く甲兵&彩里に対し、なぜか「そうですか」と笑顔の千早。なんだその余裕の反応は。

その開斗たちは任務を終えてレストランで食事中。
レイヴンという部隊名にグチをこぼす狗星、狗星と比良坂が東京に引っ越すことを茶化す開斗に息ピッタリで返す2人など、何だかんだで楽しくやってそうな様子が窺えます。
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当初のいがみ合いから考えるとここの「うるせー死ね」のやりとりが実にほのぼのしますw
狗星も部隊名が気に入らないとは言うものの、烏丸さんや開斗と一緒の秘密部隊で活動すること自体は嫌ではなさそうですし、東京に引っ越し=舎弟や家から離れて比良坂と暮らすとむしろノリノリですw
そして個人的にはマコと比良坂が慣れた感じで会話しているのが何かいいです。特に比良坂は今まで狗星以外にはほとんど悪態しかついていませんでしたから、マコに普通の態度で返しているのが新鮮。

店の外の駐車場へ出たマコは烏丸さんからの「うまくやっとるか名探偵」というLINEに「名探偵じゃないから!」と返し、夕焼けの空を眺めながら向こうの世界にいるであろう恭介に思いを馳せます。

そこへ昼間マコたちの事を遠くから眺めていた男が、自分たち虚霊を見分ける力を持つマコを始末しようと襲い掛かってきます。
外の異変に気付く開斗たちですが間に合いそうもありません。

すると突然マコの傍らにあった羅生丸のぬいぐるみが式神化し、襲い掛かる虚霊を一蹴してマコをピンチから救います。

読んでて感じたのですが、ここの夕暮れ時のファミレスの駐車場で犯人がマコを襲ってきて、それを式神化した羅生丸が助けるという流れは読み切りの時とほぼ同じですよね、たしか。連載の1話目で持ってこなかったシーンを最終話で持ってくるとはちょっとジーンとしました。

逃げる犯人を追いかける狗星と比良坂。一方突然式神化した羅生丸の姿に驚きを隠せないマコと開斗。
羅生丸はすぐに元のぬいぐるみに戻ってしまいますが、その様子に開斗は水臭いぞ恭介いるんだったら出て来いよと声を出し、マコは目に涙を浮かべながらありがとう恭介くんとぬいぐるみを抱きしめます。

そして最後に再び冒頭の語りとともに、深獄の世界で空に手をかざして式神召還を行っていた恭介の姿でおしまいです。
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オイ!語りの内容が変わってんじゃねーか!
魂らしき存在も無かったことになってますし、やっぱり崩壊エンドで締めるのは失敗だと判断したのでしょうか。



さて、終わってしまいましたのでここからは反省会を…しません。

もちろん「カガミガミは反省する点など一つもない傑作!この傑作を打ち切ったジャンプ編集部の見る目の無さと腐女子に支配されたアンケシステムなど一刻も早く改善されるべきである!」などとはまかり間違っても1ミクロンも思っちゃいません。
みえるひととPSYRENの時は「他に打ち切るものがあるのに何でだよ」と憤ったものですが、今回に関しては「うん、打ち切られても仕方ないよね」とすんなり受け入れてますもの。

何が悪かったかどうかなんてのは毎週の感想と展開を振り返れば大体わかる事ですし、そんなもんはネット上に星の数ほど存在しているプロ漫画読みの方々に任せておけばよろしいのです。それに言っちゃなんですが、(ジャンプにおいては)内容が何であれ人気取れて続いていれば成功で、打ち切られる=失敗の結果論なんですよ結局。

また反省というのは次につなげるためにすべきことであり、これがジャンプでの連載1作目2作目であれば次回の連載に向けて大いにすべきだと思います。しかしご存知のようにこれで岩代先生は3アウトです、PSYRENは微妙なところですが、それでも3アウトならいわゆるバイバイジャンプです。
そうなると集英社の他の雑誌なのか、それとも出版社自体を移るのか定かではありませんが、次の作品は週刊ジャンプ以外になるはずです。おねショタや度重なる路線変更、トーナメントなどがジャンプで人気を得るためのテコ入れでそれが失敗したというのであれば、そんなものはすっぱり忘れてしまえばいいんです。どうすれば良かったのかなんて振り返る必要はありません。

漫画家人生が終わったのでなければ、それよりも新天地での雑誌のカラーや読者層で生き残るための作品構想を練る方がはるかに建設的です。



ただ反省ではありませんが、個人的に今作で気になったのは度重なる路線変更といいますか芯の無さでしょうかね。

生き残りをかけていろいろな方向を模索していたのでしょうが、そのせいで主人公である恭介をはじめとしてキャラの描写や厚みが中途半端になってしまい、金巻戦やラストと言ったこれまでの積み重ねが説得力を増すイベントが希薄に感じられてしまったと思います。
どれでもよかったですが探偵なら探偵、学校なら学校、式神協会なら式神協会と路線を一つに絞って進めていった方が、例え今より話数が少なくなってしまったとしても登場人物への愛着やエピソードへの説得力は増していたと思います。沙耶、慚鬼丸、ハナさん、拳斉に心斉といったキャラたちに、マコが子供の頃に助けた子供や穿門山の事故の話など放置されたキャラや伏線(っぽいもの)のなんと多いことか。そういえばハクどこ行った。

絵は単純に過去作よりも良くなっていると思いますし、シドさんや比良坂などキレ気味のキャラは(シドさんはネタ的な意味が強いですが)相変わらずいい味してると思います。
ですが過去作よりも今一ハマれなかったのは上のような芯の無さが原因だったと感じていますので、次回作ではそこは外さないでいただきたいです。

例え集英社でなくとも岩代先生の作品が掲載されるのならついていくつもりですから。

ともかく岩代先生お疲れさまでした。またどこかで新作を読める日を待っております。
また最後まで私の駄文に付き合っていただいた方もどうもありがとうございました。

コメント

式神協会が発足からウサギテロまで何をしていたのかという疑問が果てしなく残りましたが1年後に協会員面々がどうなったか、これからどうなるかは読者の想像にお任せします的な最終回でしたね。

>黒鴉と書いてレイヴンと読む
まさかの厨二担当烏丸隊長、こじらせホモ姫吊副隊長、ただの獅土率いる式神協会後任組織に、罵り合いながらも打ち解けた様子の出番多かった割にいじるネタの無いカイト、乙女狗星、デコカ比良坂、心の隙間に付け込んだのか何時の間にやらカイトを下の名前で呼んでいる千早ちゃん、式神の名前募集中の彩里ちゃん、出る漫画間違った日浦、お婆ちゃん子小清水、体を持て余す元副局長、汚れ仕事担当元局長、審判実況など多彩にこなす忍、深獄でパワーアップを果たした我らがスーパー警察犬マコさんが加入し今後の活動が期待されます。
全然少数じゃない!多い!

時間スキップで人間関係が大幅改善され、組織のメンバーが人知れず現世に紛れ込んだ虚霊を狩るという明確な任務をこなすなど普通に続きが読みたくなる内容でした。しつこいようですが式神協会ってry

残りは先週のお別れが茶番になってしまいますが恭介が帰還してめでたしめでたし、式神つかいの戦いはこれからも続くでいい最終回d

>ラスト6ページ
安易に恭介を帰還させなかったのは良かったです。作中で1年経っているとはいえリアルタイムで1週間、単行本だと次の回で帰還されたら余韻も何もなくなりそうですし、サイレンとも微妙に被っちゃいますしね。

ただどうにもマコさんとカイトのリアクションが引っかかりました。
恭介が生きている可能性が発覚したのに何で喜ばないのでしょうか?
カイトが動揺して出てこいよと叫ぶのはまだ分からなくはないんですけど、マコさんに至ってはぬいぐるみを抱きしめて泣き崩れる始末。

なんなの?諦めてるの?探しに行かないの?
人探しなんて探偵におあつらえ向きなことじゃないの?帰ってくるか分からない人をいつまでも待つだけなの?余った切手握りしめながら無気力な日々を過ごすの?

そんな思いするのは我々だけでいいんですよ!こちとら巻末コメントの一言で何年でも待つ所存ですよ。これが「甘い物食うぜーヒャッハー!」みたいな狂ったコメントならジャンプ抱えて泣き崩れたかもしれませんが「また何処かで」の一言で随分とホッとしましたよ…

なんと言うか最後は前向きに終わって欲しかったと言うか、自分が重なって直視できなかったと言うか何ともモニョっとする終わり方に感じてしまいました。
少なくともハッピーエンドではないですよねこれ?

ともあれ最後までブー垂れつつ読んでしまうのは我ながら良く調教されてるなということで岩代先生お疲れ様でした!
朗人さんも毎週の感想お疲れ様でした!途中からでしたがこんな荒らしのような電波駄々漏れ怪文章に丁寧な返信ありがとうございました!これからもよろしくお願いします!

>上の意味
前者かなーと。箇条書きマジックで申し訳ないですが局長がやったこと

・恭介を金沢から呼び出す?(ウサギテロと嘉神の伝承を結び付けた?)

・そのくせこの世界の物では無いらしいマガツヒの卵の存在を知りながら深獄への門が茫の狙いと気付かない

・協会公表後、主犯格の茫を野放しの中、尾丸田の助言で折れかけたのに部下のおっぱいの一言で最重要拠点の門放置で式神グレードマッチ開催

・警備手薄な本部を襲撃され、結果論と言えども局長が協力要請したマコさんが起爆剤となり開門

・世界がやばい

・協会あぼん

残っていい理由が何一つ見当たりませんなぁ。顔写真付きで実名報道されていたのなら未来永劫晒され続けるでしょうし皇、烏丸家が庇おうとしても限界があったのではと思います。そもそも派閥に属していないのでトカゲの尻尾切りとしては最適だったとすら思われます。

>語りの内容変更
1話の語り手と最終話の語り手が同一とは限らない可能性を模索しつつハマりそうでハマらない脳内補正を探しております。ぬいぐるみが邪魔過ぎる…

  • 2015/11/18(水) 21:51:11 |
  • URL |
  • TOS #-
  • [ 編集]

次回作にご期待ください!(載るとは書いてない)

>式神協会の職歴
政府お抱えの対式神犯罪組織として活動しつつ、鍛錬及び派閥争いをしてたというところではないでしょうか。

>シドさん!シドさんが副隊長です!
後は回復役が小清水さんだけだとしんどそうなので、麻葉院先生も控えているはず。

>恭介の帰還
最後のページで帰ってくると思ってたんですけどねー。深獄の向こうにいてもタイミングよくパワーを送れるなんて、実は羅生丸を通じて覗いてるんじゃないのなんて気もします。

>マコのリアクション
泣き崩れるのは今まで生死不明だったはずの恭介が自分を見守ってくれていたという事がわかっての嬉し泣きでしょうし、逆にこれで明確に生きていることが分かって、この後開斗ともども探しに行きたいと言い出す可能性も十分あると思います。その辺少しでも最終巻で補完してくれるとありがたいですけどねぇ。

>何エンド?
レイヴンや恭介の今後を考えるとTo be continuedって感じですかな。

>また何処かで
これまで最長の空白期間がGLCからさくらんまでの約2年だったので、次が何処になるにせよそれよりは早めに情報が欲しいものです。個人的には月刊誌が感想のペース的にもありがたいんですけどね。

>全盛期の局長伝説
前者ですかねぇ…いろいろと問題の多かった局長ですが、こうしてみるとやっぱり3・4番目が飛びぬけて酷いですなw
しかもそうまでして行った精鋭部隊の審査も審査中に向こうから襲ってきてくれたので単に消耗しただけと…。

>内容変更
ホラ、PSYRENの時に07号が歴史改変の話してたではないですか。それで新しい時間軸が出来たんですよきっと。


こちらこそ毎週コメントありがとうございました。
岩代先生の作品が掲載されればその時はまた感想書くでしょうが、それ以外の時は大体あんな感じにゲームの事くらいしか書いていませんので、生温かい目でウォッチしつつ気が向いたらコメントしてやってください。

  • 2015/11/20(金) 01:01:09 |
  • URL |
  • 筆者 #mzMb781o
  • [ 編集]

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