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かつてゲーオタだったかもしれない人の日記

メダロット9:前編

メダロット9が終わったのでいつものごとく感想を書くとしますか。
さすがに8の時ほど長くはなりませんが、それでもやっぱり言いたいことは多々あるので前後編に分けます。
なおDUAL、8と続けてカブトを選んできたので今回は久しぶりにクワガタです。

メダロットとくればまずはいつものようにロボトルについて語らねばなりませんが、実のところ今回はジャンル違いのDUALや新システムが多数導入された8の時と比べるとそれほど語る事は多くなかったりします。

といいますのもサイレントリーダーシステムやターゲットセレクトにサブスキル化されたがむしゃらやねらいうちなど、ベースになっているのは8のロボトルだからです。

9になって新しく導入されたシステムで目新しいものとしては「へヴィパーツ」と「トランスパーツ」くらいでしょうか。

へヴィパーツというのは「重い代わりに高性能」なパーツで脚部によって搭載できるリミットが異なり、許容範囲を超えると性能が低下してしまうというデメリットがあります。
トランスパーツはリーダー機限定の機能で、予めセットしておいた頭部以外のパーツを1度のロボトルで1回だけチェンジできるというものです。これによりDSから6年経ってようやく「パーツを組みかえて反撃ィ!」が実現しました。

後はまぁリーダースキルとかアンチシー・エアのサブスキル化、各種わざの調整とか細かい変更点はありますが基本的なルールは8のロボトルと同じです。何気に勝った後のパーツゲットも3体倒したのなら3個と機能停止数に応じて増加&好きなパーツを指定できると集めやすくなっているのは、地味ながらかなり大きな改良点かもしれません。

セッティングに関しても基本的には8がベースになっておりまして、スキルレベルの仕様やロボトルスタイル、脚部特性なども同じです。メダルの最大レベル=メダロッターレベルというのも、今作ではアクティビティレベルという名称になってはいますが実態は同じです。

セッティングで最も大きな変更点はメダリアが最大で3コまでセットできるようになった点でしょう。
加えてメダリア自体にも能力以外に色・形状が加わり、この組み合わせによってメダルトランスフォームが行われるようになりました。さらにメダリアを合成できるようにもなり、メダリアによるカスタマイズがかなり幅広くなりました。

とまぁいろいろ細かい変更点はあるものの、要は8のロボトルのバージョンアップとでも思ってもらえばOKです。
当然8をベースにしているだけあってロボトルに関しては歴代でも屈指の内容と言っていいでしょう。

さて、実は9のロボトルで語るべきはそんなところではないのです。
へヴィパーツがどうとかトランスパーツがどうとかはそんな大したことではなく、ぶっちゃけ上に書いた「8のバージョンアップ版です」の一言で済ませてしまってもいいくらいなのです。

9のロボトルで最も重要な部分は
キャラ1人につきパートナーが1体
であることです。


後程シナリオの部分でも取り上げますが、今作ではキャラ1人につきパートナーのメダロットは1体という設定(制約)になっております。そして仲間になるのは主人公含めて最大で5人、すなわちメダルとティンペットは5個までしかなく、5体までしかセッテイングできません。

歴代のナンバリング作品が基本的にティンペットは9体まででメダルに至っては数十枚あるのが当たり前だったことを考えると、今作の5体&5枚というのは明らかに少ないです。

そんなに少ないのではセッティングの余地も少ないのではと思われるでしょうが、事実今までと比べるとチーム編成にはかなり不自由さを感じてしまいます。
ティンペットの内訳が男女2体+メダリアによる可変1体というのもそうですが、何せメダルが5枚しないため、チーム構成を変えようと思ったらその都度スキルレベルの再振り分けが必要になってくるからです。

その代わりとして前述のメダリアによるカスタマイズ性が強化されたわけですが、単純にメダリア自体の効果に加えて得意スキル・形状・形・カテゴリなど多くの要素が加わり、おまけに合成まで絡んでくるとなると、自分の理想通りに組むには相応の手間がかかります。

でまたこれがネット対戦で勝つためとかなら相応の苦労も仕方がないと割り切れるのですが、普通にストーリー進める分ですら「男型の格闘機に向いたのがいない(カブト)」「逆に男型の射撃機はかぶる(カブト)」「男型の射撃を担当させるとまもる担当がいない(クワガタ)」「女型の射撃機体がいない(両方)」などなど窮屈に感じてしまうのが困ったものです。メダリアによるカスタマイズが可能になるのも実質合成が解禁になる中盤以降からで、それまではせっかく新しいパーツが入ってもこういった事情故に組み込めないことも多いです。

そもそも「男型射撃×3」「女型格闘×3」のような同一タイプのチームを一つ組むのにすら相当の手間がかかる時点で、これまでのようなカスタマイズは望めないわけですが。

とこのように今回のメダルとパートナー固定について、ロボトル面では正直言ってかなり否定的な言葉が多くなってしまいましたが、過去にはnaviがそうであったように固定そのものが悪いわけではないのです。

問題の根源はメダルの枚数=仲間が少なすぎること。
上に書いたような不満はほぼコレに集約されます。いつも通りとなる9人なら何の問題もありませんし、せめてあと1人加えて男女3体ずつの6人になるだけでも現状よりかなり制限が無くなったのではないかなと思います。



そしてここからはストーリーやキャラクターなどシナリオ面についてです。

今回また舞台は一新されまして、主人公はテンマという高校生です。何気に高校生主人公は初でしょうか。

学業も運動もロボトルでさえも凡人の彼ですが、ひょんなことからMEDA学院なるエリートメダロッター育成のための学校に特待生として転入させられてしまい、そこで出会ったパートナーや探検部の仲間と共に学園生活を送り、絆を深めていくというのがストーリーの大まかな流れです。

テンマは前述のように取り立てて目立った長所はなく周囲に流されがちな印象を受けます。なし崩し的に入部した探検部を存続させるためにあれこれ奔走させられるあたりは特にその傾向が強く見られることでしょう。
しかしながら受け身の印象は身の丈に合わない特待生という立場を宛がわれたことによる面が大きく、またテンマ自身それを自覚しているため自然と嫌味はありません。偶然巻き込まれた環境の急激な変化に戸惑いつつも、学校生活や部活を通じて少しづつ自分の居場所と仲間を見つけていく主人公というのは、等身大の高校生として親しみやすいキャラではないでしょうか。

入学と同時に与えられたパートナーのソウエン(ジッパー)は無邪気な子供といった感じの性格で、彼もまた時には衝突しつつもロボトルや探検部の活動を通じてテンマや仲間たちとの絆を深めていきます。

また探検部の仲間たちもなかなか個性的なメンツが揃っています。

元アイドル部だけに美少女ですが、割と唯我独尊で性格には結構問題ありなミオ。
頼りがいがあり、自然とさん付けしたくなる探検部の実質的リーダーのリョウマさん。
天才発明少女兼ロリ枠担当のマインちゃん。
のほほんととした切れ者ではあるものの、部の厄介ごとは大体この人が原因のクニギク部長。
そして彼らのパートナーメダロットたち。

プレイヤーがセッティング&ロボトルで使えるのはこの5人のパートナーだけであり、そういう意味では今作はテンマだけでなく探検部の5人全員を合わせて主人公と考えた方がいいかもしれません。


さて、実際のところ今作は学園生活が舞台になっているため、これまでのようにシナリオ上明確な目的は終盤まで無かったりします。

「探検部に入部するも人数不足で廃部寸前のため部員集め」「校内ロボトル大会で実績を残す」「夏休みに島の各地を探検する」「文化祭」という風に学校行事を消化しつつ、合間に探検部の活動=島の探検をこなすといった具合に進行していきます。
終盤になると学園のある島に隠された秘密が明らかになり、それを解決することになりますがそれまではそんな感じです。

では今作のシナリオ上の一番のポイントはどこかといいますと、「メダロット世界における学校生活の描写」でしょう。
DUALの時もメダロット世界における日常生活の様子が描写されていましたが、今回はよりピンポイントに漫画やゲームでも馴染みのある学校生活を描写しています。

そしてそれを大きく引き立てているのが上述した「キャラ1人につきパートナーが1体」という設定なのです。
この設定は探検部だけでなく、クラスメイトや教師たちといった学院に携わる人物全員に当てはまります。もちろん世界全体がそういうわけではなく、舞台となる学院内だけの話です。生徒によっては入学の際に他のパートナーを実家に置いてきたという話も出ます。

なぜそうなのかはストーリーの重要な部分に関わってくるので詳しくは書きませんが、これによりゲーム中に登場するほぼ全てのキャラの傍らにパートナーのメダロットがいるのです。これまでも一部のキャラの隣やモブとして街中に登場人物としてメダロットがいましたが、今作ではそれがほぼ全てのキャラと1対になっているのですから驚きです。もちろん彼ら一人一人にもセリフが用意され、、しかも被っている機体は一人もいません。

「1人につきパートナー1体」という設定は、これまでのメダロットに慣れてきたプレイヤーとしてロボトル面において少なからず不満を感じるのは確かです。
しかしそれでも採用したのは、この設定を根底にした学園生活とストーリーを描きたかったからとすれば、不満はあれども納得せざるを得ないと私は思っています。まぁそれでも仲間をもっと増やしてれば完璧だったわけですが。

その試みは成功か失敗だったか。
…私はクリアする頃にはテンマはじめ探検部の連中にとても愛着がわくようになっていました。
彼らの送る学校生活や部活動をもっと見ていたい、作中期間だけだなんて短すぎる。続編があるのなら続投してほしい。
こう思えるようになったのが答えでしょう。

またパッケージでも大きくクローズアップされているメタビー・ロクショウについても、「主人公機のポジションは新型機に譲りつつもストーリー上重要な立ち位置のメダロット」という扱いになっておりまして、新作でメタロクが主人公のたびに食傷気味だった私としては今回の扱いはとても好印象です。特にラストバトルでの演出は古参ファンにとっても盛り上がるものがあるのではないでしょうかね。

DS以降ナンバリングにおいては毎回毎回不満の嵐だったシナリオ面においてですが、ようやく今作9に至って素直に良かったと評価できるものが見られました。クレジットを見るに今回のシナリオ担当は和智正喜という方のようですが、もし次回作を担当されるとしたら期待してもいいかなと思います。また忘れてはいけないのがキャラデザインでして、8と同じ方が担当されているのですが、萌え系のかわいらしい雰囲気だった8と比べると今回はかなり少年漫画風といいますか「らしい」画風になっておりまして、それが9のキャラの魅力を上手く引き立てていると思います。港町のコンビニの店員だけ8のが流用されているので、購買部のお姉さんと比較してみるとその違いが一目瞭然です。



という事で今作を振り返ってみますとロボトル面においてはパートナー固定という制約はあるものの、評価の高い8をベースに細かな調整を加えたものですから十分面白く、ネックだったストーリーやキャラなどシナリオ面においてもパートナー固定を軸にしたメダロット世界における学校生活を描くことで、DS以降では最も評価できるシナリオだったと言って良いでしょう。

長く続いてきたメダロットですが、私にとってようやくロボトル・シナリオ両方で面白いと評価できる作品になり、この9をシリーズ最高傑作と










言えれば良かったのに。


その理由は後編へ。

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