NGD

かつてゲーオタだったかもしれない人の日記

Hold Baroque inside yourself.




狂わないでと言われても狂っていたほうが楽しい事は多いので私は狂いやがります。おわぁ。


という事でバロックを3日前からプレイしていたのですが、10時間もしないうちにエンディングまでたどり着いてしまってちと拍子抜けしています。一応断りを入れておきますが、上のはエンディングではありません。

ゲーム内容は主観視点のローグタイプ3DアクションRPGで、まぁ3D版不思議のダンジョンとでもイメージしていただければいいでしょう。死ぬたびに主人公のレベルは1に戻り、アイテムも基本的には全て無くなるシステムですが、はっきり言いましてローグタイプとしては大したゲームではないと思います。

武器や防具を鍛える必要性もそれほど無く、アイテムを駆使してピンチを潜り抜けるといった機知を試される場面も少ないといっていいです。さらにターン制ではないにも関わらずアクション性は低く、そもそも敵との戦闘を回避する事もさほど難しくは無いとアクションRPGとしてもあまり良いとは言い難いです。おまけに主観視点という時点でアイテム・敵・ダンジョン構成などのわかりにくさや戦略性の低さなどが加わっていて
ローグタイプとして短所を挙げるのならこれでもかという位出てきます。

これがバロックをプレイして受けた印象の全て…なはずは無いです。もし仮にそれだけでこの文章を終わらせていたらファンの方に罵倒されても仕方が無いですな。


ではバロックの魅力は何かという事なのですが、答えは簡単、「歪んだ世界」これに尽きます。世界観が壮大とか、しっかりしているといった言葉は割とよく見かける褒め言葉ですが、歪んでいるのが褒め言葉というのも妙なものです。この歪んだ世界を構成する要素というのは大量にあるのですが、そのうちいくつかを挙げてみたいと思います。

・罪の意識を持った主人公
プレイヤーである主人公には記憶はありません。しかし過去の自分を知ると思しき人たちからは何故か咎められ、時には重苦しい独白めいた回想が出てきます。これによってプレイヤーには「何かよくわからないけど自分は罪を犯した」という意識がいやがうえにも芽生えてきます。

・語りすぎないストーリー
上の部分とも大いに関係するのですが、このゲームにおいてプレイヤーに与えられるストーリー的な情報は断片的だったり抽象的なものが多く、出来事や事件が具体的に語られる事はまず無いといっていいでしょう。
これは単に説明不足なのではなく、あえてプレイヤーに断片的な情報しか与えない事で推測(あるいは妄想でもいいでしょう)させる楽しみを生み出しているという事はその断片的な情報一つ一つの意味深さからわかるでしょう。

・歪んだキャラクター
大熱波によって崩壊した世界がバロックの舞台ですが、そこに登場するキャラクターもまた歪みきった奴らばかりです。地面に埋まる「首の者」や主人公の心を代弁する「角女」をはじめとして名前からしておかしいキャラクターが目白押しです。外見ももちろん普通ではなく、抽象絵画などに描かれていてもおかしくないキャラばかりです。やたら偉そうな上級天使をはじめとして言動も味のあるキャラがいっぱいなのですが、語りだしたら行数がいくつあっても足りないくらいなのでひとまずこの程度でとどめておきます。

・異形とアイテム
ローグタイプなので当然ながら主人公が潜るダンジョン、神経塔には行く手を阻む敵や助けとなるアイテムが存在していますが、これもまともではありません

「異形」と総称される敵達なのですが、もうホントに言葉では説明しようがないくらい不気味な連中だらけです。加えて前述したようにこのゲームは主観視点なのでこいつらを正面に見据えて戦うことになるのです。人によってはこれだけでこのゲームに拒絶反応がおきてもおかしくないでしょう。
しかし不思議なものでして、いつの間にかバロックの世界に慣れてくるとこの不気味な異形たちもどこか愛着がわいてきたりするのです。不思議。かといってペットには絶対欲しくないですが。

アイテムもまたすごいです。
体力回復アイテムが「肉」なのはまだしも、活力(満腹度みたいなもの)回復アイテムは「心臓」で、補助効果のある道具は「骨」「寄生虫」「焼印」などなど、知らない方は首を傾げたくなる事請け合いです。肉や心臓を食べ、骨をかじり、武器や自分自身に寄生虫(体力がアップしたり攻撃速度が上がって便利)を寄生させ、焼印を押す…こんなローグタイプ他にないでしょう。


ざっといくつか挙げてみましたが、これらがいい具合に絡まりあってバロックの歪んだ世界を形成しているのです。いや、むしろ歪んだ世界だからこそこれらの要素が成り立っているのかもしれません。骨をかじり、心臓を食いながら異形と戦って何度も死ぬ主人公…それが当然と感じさせるこの歪んだ世界こそがバロックの最大の魅力なのです。こうなると恐ろしいもので粗めのポリゴンで形成された神経塔内部や異形の姿などの一見マイナス要素にしか見えない部分さえも歪みを増幅させるプラス効果になってきます。

ただこの歪んだ世界は最大の魅力であると同時に、人を寄せ付けない空気を醸し出しているのは否定しようがありません。おそらくここまで読んでくださった方で想像しただけで気持ち悪いと思われた方もいるかもしれません。ただし、嵌れる人はどっぷり嵌れる事は間違いないです。

まとめとしてはローグタイプ3DRPGとして見れば、お世辞にも褒められたものではなく、非常にアクの強い世界のため万人にオススメできるとは口が裂けてもいえません。ですが人によっては名作となりうる可能性のあるゲームなので少しでも興味を持った方はプレイしてみる価値はあるのではないでしょうか。
私自身としては熱狂的とまではいきませんが、嵌る人の気持ちは十分理解できました。あとアレです、「バロック風にしゃべる」とかそういうネタとしてすごく扱いやすいゲームだなと思ったりもしました。

(追記)
私がプレイしたのはサターン版ですが、近いうちにPS2でリメイクが出るようです。主観視点ではなく3人称視点になっていたり、グラフィックが綺麗になっているのが気になりますが…。

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