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かつてゲーオタだったかもしれない人の日記

ラスト レムナント

ここしばらくプレイしていた360版のラストレムナントですが、2周目を終えてようやく最後の実績も解除したので例によってまとめの感想を。
そういえばこのラスレム以外にもTOV・インアン・SO4など2008年の中頃から2009年の初頭にかけてJRPGラッシュと題して360に国産のRPGが続々リリースされた時期がありましたね。ソフト及び本体の売り上げという点ではそれなりに影響はあったものの、ご存知のようにTOVとSO4がまさに完全版という形でPS3に移植され、このラスレムも後発でいろいろと不満点の改善されたPC版が発売と、現在の状況から振り返ると遠い目になります。

そんなJRPGラッシュの中の1本として登場したラスレムですが、正直これをTOVやSO4と並べてウリにするのはちょっと厳しかった作品だと思います。なぜならプロデューサーの河津さんをはじめサガシリーズでおなじみの第2開発部が制作しているからです。もうこの時点で「万人には勧められないけどハマる人はとことんハマる」「ストーリーはおまけでゲームのメインは戦闘」という図式が容易に想像でき、実際その期待を裏切っていないからです。


そしてその図式通り本作のメインはやはり戦闘であり、その戦闘システムこそが最大の特徴といってもいいでしょう。

まず戦闘に際して複数のユニットから構成されるユニオンを組織しますが、基本的にダメージの増減やステータス異常などユニオンが敵味方の単位となります。普通のRPGでいうところの1ユニットが1ユニオンになったと考えて下さい。
戦闘における1ユニオンの最大構成人数は5人までで、最終的には味方は18ユニット・5ユニオンまで編成することができます。

こういったユニオン戦闘自体はシミュレーションRPGでは割と見かけるシステムですが、シンボルエンカウント型のRPGではめったに見かけない戦闘方式ではないでしょうか。

戦闘中は所属しているユニット一人一人でコマンドを入力するのではなく、基本的にユニオン単位で指示を与えていくことになります。

このユニオン戦闘の楽しみの一つとしてまずユニオンの編成です。
ユニットには主人公ラッシュをはじめとしたリーダーキャラ(要するに顔キャラ)と、アスラム兵と呼ばれる汎用ユニットに大別されます。こいつらを組み合わせてユニオンを編成するわけですが、例えば1番目のユニオンは物理攻撃重視、2番目は術攻撃をメイン、3番目は臨機応変に対応できるように…といった具合に戦闘中の役割を考えて編成する必要があります。
また各ユニットの能力・特技以外にも陣と呼ばれるユニットの配置の仕方によってよりユニオンに特色を持たせることが出来るのもポイントです。ぶっちゃけサガシリーズの陣形なのですが、サガだとパーティー全体で1つしか選べなかった陣形が3つも4つも使えるわけですからこれが楽しくないはずがありません。

そしてもうひとつはその編成したユニオンを用いての戦闘そのものです。
ユニオンに与えられる指示内容は戦闘の状況によって刻一刻と変化し、状況に応じて適切なものを選択する必要があります。また敵味方のユニオン同士が戦闘態勢に入ることをロックアップといいますが、このロックアップにもいくつか種類があり、主に複数のユニオンで攻撃を仕掛けることによりダメージやモラルの上昇といったボーナスが得られます。これは味方だけではなく敵にも同様のことが言えるわけでして、ユニオンの状態や位置関係を踏まえながら戦うことが重要となります。

またユニットの成長は経験値ではなく戦闘での行動に応じてパラメータが伸びるというサガシリーズおなじみのタイプですが、主人公以外は自由に装備が変更できず覚える特技の系統も限られているため、育成の自由度という点では若干制限が多いという印象です。0から全部自分のやりたいように出来るというわけではなく、一長一短の選択肢の中から自分なりの最適解を組み立て、それを強固にしていくというのが基本的な方針になるでしょう。

難易度は中辛~辛口といったところで、初プレイは要所のボス戦や数の多いザコ戦などクリアまでに結構ゲームオーバーになる事が多いバランスかと思われます。それも直前のターンまで全ユニオン健在だったのが次のターン終了時には一気に全滅しているといった具合に、少し対処を間違えたor運が悪かったというゲームオーバーのなりかたが多い気がします。

ただ、それも前述のユニオン編成と戦いを工夫することで大抵の場合どうにかなることがほとんどです。

一例として「3ユニット×5ユニオン」と「5ユニット×3ユニオン」とでは戦闘に参加するユニットの総数は同じですが、後者のほうが前者に比べて1ユニオンあたりの攻撃力やHPが増え結果的に死ににくくなります。一方前者にメリットが無いのかといえばそんな事はもちろん無く、ユニオン数に応じて攻撃(それも反撃を受けない一方的な)や回復、支援の機会が増えることになります。同時にユニオン全体攻撃や範囲攻撃に対してもダメージを分散させることで被害を抑える事にも繋がります。

もちろんある程度のパーティー育成がゲームの難易度を左右するのは確かですが、それ以上にプレイヤーの戦い方が最重要となるのがラスレムの戦闘であり、本作の最大の楽しみでもあります。


が戦闘は確かにラスレムの楽しみであり面白いのですが、良いところばかりではなく不満点も少なからずあります。
まず真っ先に上がるのが処理落ちに代表されるテンポの悪さです。

本体メモリが足りないのかどうかは知りませんが戦闘中しょっちゅう処理落ちしてゲームスピードが落ちます。
そして大人数によるユニオン戦闘が特徴でありますが、裏を返せば何十ものユニットが行動を行うわけでして、それをいちいち一人一人見せられるのですから1ターンが長いったらありゃしません。ダンジョン探索していてそこらに敵がうろついているようなゲームなのにその一回の戦闘で十数分かかるというような事も珍しくありません。
いくらほとんどの場面でセーブ出来るとはいえ、戦闘自体の難易度も含めてこれではとても気軽にプレイできるようなゲームではありません。

また読み込みが頻繁に起こるため、快適性及び本体への負担を考えるとHDDインストールはほぼ必須でしょう。

戦闘バランスは全体的に良好ですが、それでも一部にコントローラーを投げたくなるような理不尽さを覚えるものもあります。その最たる例が「カーズ」というステータス異常でして、これにかかるとユニットが行動のたびにランダムで戦闘不能になって倒れてしまいます。またこのゲームでは誰か1人がステータス異常を受けるとユニオンに所属している全ユニットがそのステータス異常に侵されてしまいます。これがどういうことかと言いますと、ユニオンがカーズ攻撃を受けたとき例え4人が回避したとしても、誰か1人がくらってしまえば結局全員カーズ状態になってしまうということです。
加えてユニオンのリーダーが倒れてしまうとそのユニオンには指示を出せなくなり戦力として一気に役に立たなくなります。回復や防御の手段はかなり限られており、しかも途中で戦闘不能ユニットを回復させたところで前述のようにユニオン全体でステータス異常を共有しているため、結局全滅してから復活させるのが一番という有様です。おまけにいちいち行動のたびにユニットがのけぞるのでただでさえ悪いテンポが更に悪くなります。
理不尽要素はサガと言いますか河津さんのゲームにはつきものですが、さすがにこれは慣れや我慢で済ませられる限度を超えていると何度も思いました。


グラフィックはさすがスクエニだけあってかなり高水準といって差し支えないと思います。特に街や屋外ダンジョンの美しさは時に主観視点で眺めたくなるほどです。戦闘画面もそれに準ずると言っていいのですが、上に書いたように正直見た目よりも処理落ちしないように力を入れて欲しかったです。
あとこれは賛否両論あるところだと思いますが、全体的に技のエフェクトが地味です。二段突きが本当にただ二回突くだけだったり、百花繚乱が単なるメッタ切りだったりと本当に地味です。リアル等身のグラフィックのせいか、爆発したり高速で移動したりといったゲーム的な派手さを控えたのかも知れません。

ストーリーは戦闘がメインということもあって別にそれほど…。とりあえず主人公たちの目的とボスだけは出しておくから後は好きなように育成して戦ってくれという感じです。序盤における主人公ラッシュの言動と態度が人によっては若干鼻につくかもしれません。
ストーリーはともかく世界観は個人的に結構魅力的で、特に人間(ミトラ)以外の複数の種族がごく普通に共存しているというのはサガシリーズやシャイニングシリーズが好きな身としてはたまりません。


大体これで書きたいことはほぼ書き尽くしたでしょうか。
冒頭に書いたように「万人には勧められないけどハマる人はとことんハマる」「ストーリーはおまけでゲームのメインは戦闘」というサガシリーズの特徴が当てはまるゲームであり、当然そういったゲームが好きな人なら末永く楽しめるゲームであることは間違いないでしょう。

件のJRPGラッシュは360へのいわゆるライトユーザーの取り込みを掲げて発表されたタイトルばかりですが、少なくともこのラスレムに関しては新規のユーザー取り込みどころか元々いた360のユーザー向けのタイトルのような気さえします。

後発でいろいろと不満点が修正されたPC版が出ている現在さすがにわざわざ360版をオススメはしませんが、ゲーム自体は腰を据えて歯ごたえのある戦闘を求める方には向いていると思います。

以上360版ラストレムナントの感想でした。っと。

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